3年生の長男が学校から持ち帰ってきた夏休みドリルの表紙が、なんとガリガリ君でした!
ガリガリ君と妹のガリ子ちゃんのイラストは、2015年度より日本標準が発行する教材に採用されているそうです。食品メーカーの販促キャラクターが堂々と学校教材に使われるとは、面白い時代になったものです。
しかしキャラクターを掲載する際は通常ライセンス料を取られると思うのですが、赤城乳業にとってもガリガリくんの露出が増えることでかなりの広告効果がありますよね。一体、日本標準と赤城乳業の間でどういう契約が交わされているのでしょう。ついついそんなお金の裏事情を考えてしまうのは大人の悪い癖です。
もっとも子どもたちにはそんなことは関係ないので、夏休みの学習をガリガリ君と一緒に楽しく取り組んでもらいましょう。
3年生は夏休みドリルもボリューム増!
長男の小学校の夏休みドリルは、1年生のときは光文書院の「げんき!なつドリル」、2年生では文溪堂の「わかる!なつのびのび」が採用されていました。いずれも算数・国語の2科目で各10回程度がおさめられた薄いドリルです。夏休みの宿題に身構えていた親が肩すかしをくらってずっこけるほどの薄さでした。
3年生になった今年は日本標準の「夏にパワーアップ!」が採用されました。学童に持ち込む子どもたちの間では「夏パワー」と略して呼ばれているそうです。
ドリルには理科・社会が加わって4教科になりました。算数・国語のボリュームがぐんと増え、全体のページ数はほぼ倍です。文字が昨年と比べてかなり小さくなっているため、問題の量そのものは3倍、4倍ぐらいになったと感じます。
昨年までのドリルは3日間もあれば終了しましたが、今年のこのボリュームは、さすがに計画的にコツコツと消化していかなければ終わらないでしょうね。
また、学校からは例年、親がマルつけをしてあげてくださいと言われていたのですが、今年は先生から子どもに「3年生になったのだから、自分で答え合わせをしてマルつけするように」というお達しが出たそうです。
夏休みのドリルひとつとっても、先生方が低学年と中学年との違いを明確に意識しているということが伝わってきました。
日本標準おそるべし。難易度が大幅アップ!
1・2年生の夏休みドリルと比べてハードルが上がったと感じるのは、ボリュームだけではありません。学校の授業にはそこそこついていけているはずの長男が、時折分からない問題が出てきて苦戦していたのです。特に国語が難しかったようです。
解答欄は言葉を拾って書かせるレベルではなく、文章を要求するものが多いです。問題文からの抜き書きも「最初と最後の3文字ずつを記入する」といった、長男にとっては見たことのない形式のものがいくつも出現していました。
国語の答え方には基本的なルールがあります。例えば設問で「どんなことですか」と聞かれたら、解答の最後は「こと」で締めるというような法則です。ただ、3年生の1学期までではまだそこまではなかなか学べないのではないかと思います。解答のためのテクニックが求められており、なかなか難易度が高いなと感じました。
噂によると、学校教材として発行されている夏休みドリルは、この日本標準のものが最高難度なのだとか。他社のドリルと比べると1学年上くらいのレベルだと感じる人もいるようです。3年生がいきなり4年生の問題を渡されたようなものでしょうか。
ガリガリ君やガリ子ちゃんのひょうきんな風貌で、楽しげな雰囲気のドリルなのですが、中身はかなり骨太なのですね。最後まできちんとこなせる子にはかなりの実力アップをもたらしてくれそうです。